NDI 5 Tools PackにパッケージされているNDI Bridgeアプリケーションは、インターネット上の異なる2つの場所であってもNDI Bridgeを利用することにより、NDI同士をつなげることが可能となります。
※2021-12-23現在、Windowsのみで利用となりMacで利用することはできません。
必要なもの
- インターネットにアクセスできる異なるネットワーク上の2台のパソコン(ここではネットワークAとネットワークBとします)
- NDI 5 Tools
(NDI 5 Tools Packをインストールすることにより、NDI Bridgeを使用できます。)
- LM-Cam(NDIカメラアプリ)
まずはじめに
まず始める前に、ネットワークA(Host)に接続されているファイアウォールのポートを開く必要があります。
ファイアウォールのポートの開け方(一般にポートフォワーディングと呼ばれる)については、様々な設定があり公式サイトでの設定は、以下ページから確認することができます。
https://ndi.tv/tools/education/bridge/port-forwarding/
その他にも「ファイアウォールのポートの開け方」「ポートフォワーディング」と検索すれば、詳しく解説しているサイトで確認することが可能です。
NDI Bridgeの設定
NDI Bridge "Host"をSetting
基本的にはメインで使用するPCを「Host」とします。(ここではネットワークAとなります。)
設定項目:
Groups to Share:Public
Bridge Name:わかりやすい名前を入力ください。
Public IP Address:基本的には自動で入力されます。 →確認くん(https://www.ugtop.com/spill.shtml)などのサイトでパブリックIP(グローバルIP)を調べることができます。
Port:5990 →Portにはファイアウォールで開いているポート番号を入力してください。デフォルトは5990です。正常にポートが開いていない場合はローディングロゴが表示されます。
Encryption Key:共有する際のパスワード
Encoder Settingsの変更も可能です。これは、NDI Bridgeが出力(インターネットからとJoinへの両方)する方法です。出力設定から「トランスコードしない」を選択すると、出力時のNDIと同じフォーマットで渡します。
必要に応じて、エンコーダーの設定を調整します。
入力が完了したら、Host画面右下の「Start」を押下します。 ※Startボタンが青色になったら正常につながっています。黄色になったらうまく接続できない状態なので設定をご確認ください。
NDI Bridge "Join"をSetting
次にネットワークBのパソコンには、「Join」の設定を行います。
Joinの設定は、Groups to ShareとBridge Name以外、基本的には「Host」と同じ内容を入力します。
入力が完了したらJoin画面右下のボタン「Join」を押下します。 ※Joinボタンが青色になったら正常につながっています。黄色になったらうまく接続できない状態なので設定をご確認ください。
Hostが何らかの理由でネットワークが切断した場合、Joinは自動的に再接続を試みます。
NDI Bridgeは双方向なので、『ネットワークB』と『ネットワークA』で受信しているNDIは、双方でも利用することが可能となります。
LM-Camを起動
次にネットワークA or Bどちらかで LM-Cam を起動します。
LM-Camのダウンロードはこちら
LM-Camにある、赤いボタンをタップをするとストリーミングを開始します。
NDI Bridgeが正常に設定されていれば、「ネットワークAにあるパソコン」で、「ネットワークBのパソコンで受信したLM-Cam」をNDI Studio Monitorなどで映すことができます。 ※同じように「ネットワークBでもネットワークAで受信しているNDI」を映し出すことが可能となります。
もちろん、NDI Studio Monitorだけでなく、NDI入力に対応したストリーミングソフトウェアでもカメラを映し出すことが可能となります。
このような形でNDI Bridgeを利用することにより遠隔地にあるNDI映像を簡単に遅延なく取り込むことができるので、中継で出演など様々な用途で利用することができます。
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