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【検証】NDIアプリ"LM-Cam"ブロードキャストソフト(OBS、WireCast、vMix)をDelay調整なしで複数の映像同期が可能!

弊社で開発したNDIスマートフォンアプリ"LM-Cam"で伝送できるEncodeのHX2のHEVC、H.264、H.264 LowLatencyモードの3パターンで送出した際、ブロードキャストソフト(OBS、WireCast、vMix)ごとの同期検証を行いました。

※同期検証:入力した映像ごとに遅延がないかのチェック。


ブロードキャストソフトを使用して配信をする場合、Delay調整は必ずといっていいほど発生するためカメラの台数が多くなれば非常に手間がかかる作業となります。


今回はそれぞれのブロードキャストソフトで同期検証を行った結果をご報告いたします。また、LM-Camを使用した際、ブロードキャストソフトごとのおすすめ設定をまとめました。


NDIスマートフォンアプリ"LM-Cam"



【検証環境】

・ネットワーク環境:フレッツ光クロス

・使用端末:iPhone13 × 1台、iPhone 12 × 2台

 ※wifiは同じNetwork環境で使用。

・アプリLM-Cam設定:1080 / 29.97 / Bitrate 20M

・カメラ JVC 550:1台

・NDIコンバーター Magewell | Pro Convert SDI Plus:1台

・PC:Windows 10

 CPU:core i9-9900K(3.60GHz)、メモリ:32GB、GPU:GTX 1660 SUPER

・ブロードキャストソフト

 OBS映像設定:1080 / 29.97

 WireCast映像設定:1080 / 29.97

 vMix映像設定:1080 / 29.97



【検証方法】

LM-Cam、JVCカメラで"ストップウォッチサイト"を撮影したものをブロードキャストソフト(OBS、WireCast、vMix)へ伝送し、各映像の同期状況を検証を行いました。

※それぞれのスマートフォンは同じwifiネットワーク環境を利用しています。


<同期検証で使用したストップウォッチ> https://stopwatch.onl.jp/



【検証結果】

計測方法としては、NDI Converterを基準とし各Video Encoder(HEVC、H.264、H.264 LowLatencyモード)の遅延状況を計測しました。

※今回の検証測定は動作を保証するものはなく、検証環境によって遅延状況が変わることも考えられます。


・OBS

HEVCがもっとも遅延を抑え伝送することができました。H.264の設定でも遅延を少なく利用することができました。

OBSおすすめ設定:LM-CamのNDIを入力する際、Latency Modeを必ず"Low"で入力をおすすめします。


・vMix

OBS同様HEVCでの伝送が最も安定しており遅延が少なくなっています。H.264を利用しても1frame以内とこちらも安定していました。

vMixおすすめ設定:設定を変更する必要はありません。


・WireCast

こちらもHEVCでの運用がもっとも遅延が少なく運用することができましたが、H.264でも1frame以内の遅延と安定して伝送が行えています。

WireCastおすすめ設定:タイムスタンプを"WireCastにより生成"に設定すると非常に安定します。



【検証結果まとめ】

各ブロードキャストソフトで検証した結果「HEVC」がもっとも安定し遅延を小さく運用することができました。 ※WindowsでLM-Camの「HEVC」利用する場合、HEVC ビデオ拡張機能をインストールする必要があります。

LM-Camを利用することによって、面倒なDelay調整をほぼ利用することなく驚くほど低遅延で運用することができます。 ブロードキャストソフトを初めてご利用になられる方は「OBS」が無料で使用できるため、もっとも手軽に利用することができます。しかしOBSの場合、公式にNDIを採用していないため、個人が制作した"NDI Plugin"を利用する必要があり安定性にかけます。 長時間安定的に配信をするのであれば公式にNDIを採用している「vMix」or「WireCast」をご利用をオススメいたします。

NDIスマートフォンアプリ"LM-Cam" https://lm-cam.net/

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